老犬ミニチュアダックスフンド金時の介護と看取りの時

2020年10月16日 金時が逝きました。16歳7ヶ月でした。介護が始まってたった1週間でした。亡くなってから半月経ちましたが、いまだに朝起きると探してしまうし、外から帰って来た時は吠えていないか耳をすましてしまう。
金時は、私を完全に信頼し、なんの疑いも持たず頼ってくれました。
寂しいです。
今回は1週間の介護、そして看取りの瞬間をまとめました。
途中、摘便の仕方もあり、最初は動画を加工しようと思っていましたが、これから老犬介護をされる方に参考になればと思い、あえてそのままお見せする事にしました。
最後には辛い場面もありますが、現在犬を飼っている方、これから飼おうと思っている方に犬の最期のひとつとしてわかっていただければと思います。

2020年11月15日 DIYをめぐる冒険チャンネルのいるかです。明日は金時の月命日です。このチャンネルはサブチャンネルとして主に私の妻(カミさんと呼んでいます)が動画を作ってUPしています。この動画は多くの方にご覧いただき正直驚いています。愛犬の死を公開することに関して、ご批判はあると思いましたし迷いました。今でも公開することが完全に正しいとは思っていません。ですので、たとえご批判のコメントでも時間を取って書いていただいたことに敬意を表しますし削除しません。それでもなぜ私たちがお葬式も含めてこれらの動画を公開するのか、公開に至った経緯からお話します。
当初は金時の介護の記録として動画にするつもりでした。亡くなる日の朝まで金時はよく食べて良い便もしていましたし、そのあとすぐに死ぬことは全く想像していませんでした。私とカミさんは二人でちっぽけな喫茶店をやっており、その日も店を開けていました。昼頃急にカミさんが
「胸騒ぎがする」
と言って自宅に戻りました。普段は決してそんなことはしません。しばらくして、
「死んだ」
と電話が入りました。
金時はいつもカミさんのそばに居ました。100%カミさんを信頼していました。だから、遠くに行く前にさいごの力を振り絞ってカミさんを呼んだのだと思います。しばしのお別れの挨拶とお礼を言うために。
私は店に居たので看取ることができませんでしたが、その時を私に見せるために息子が動画を撮ってくれました。その動画はつらい悲しい動画です。それを公開することは非常に迷いました。自分の中にしまっておいた方が良いとも思いました。それでも公開したのは、亡くすことで初めてわかることがあると思ったからです。金時は大切にすべき貴重なことを我々に与えてくれていました。100%信頼すること。それに応えるために100%の愛情を注ぐこと。頼られる存在であること。それは私たちの人生にとっても大きな力になっていました。亡くなることでそのことがよくわかりました。今、金時と共に過ごした16年間という時間が金色の時として輝き始めています。
犬を飼うのは楽しいことばかりではないです。川沿いに歩くチャンネルさんの動画でそのことをリアルに感じ、多くのことを学びました。つらいこともいつか訪れます。それでもその命で、かけがえのない貴重なことを我々に教えてくれました。そのことを多くの方々と共有したいと思って、公開しました。そして、同じように愛犬の死を迎えられた方々から多くのコメントをいただき、さらに多くのことを学びました。カミさんが金時を看取ることができたのは恵まれたことであったと思いました。何年も愛犬を介護された方。寝ていて気づかないうちに愛犬が亡くなっていた方。愛犬が入院中に亡くなり看取れなかった方…。愛犬との別れの形はいろいろです。しかし、皆さんと愛犬の100%の信頼関係はすべて共通のものでした。「ありがとう。」「ごめんね。」という愛犬に対する気持ちは同じでした。そのことが確かめられたことは我々にとって大きな救いになっています。
コメントをいただいた方々の愛犬たちと金時が、虹の橋のたもとで我々を待っています。ノーリードで仲良く跳ね回っています。そんな姿を思い浮かべることができて、感謝しています。そして、動画を公開して良かったと思います。
@川沿いに歩く
@川沿いに歩く妻サヲル
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